敬老の日は兵庫のある村が、お年寄りを大切にして、知恵を借りて村つくりをしようと発足した敬老会が始まりとされています。この活動が全国に広まり、当時は年寄りの日と呼ばれていましたが、年寄りという言葉はあまり良くないということで、現在の敬老の日となりました。なぜ9月15日になったかというと、9月は稲刈り前の閑散期で気候も夏の暑さが和らいで気候がようことからこの季節になったそうです。現在の名称となったのは昭和41年と意外と最近のことで、以降は15日に制定されましたが、国民の祝日に関する法律で移動することになり、現在の9月の第2月曜日になりました。
祖父母や高齢者を大切に思う気持ちは世界共通で、海外のも敬老の日はあります。アメリカでは祖父母の日と呼ばれ、祖父母や高齢者を敬い、グリーティングカードや花を贈る習慣があり、イギリスでは公的にお祝いをする日はありませんが、100歳になるとお祝いをする習慣があって、それ以降もお祝いは続いていきます。イタリアにも祖父母の日があり、中国では重陽節と呼ばれる高齢者を敬う日があり、不老長寿を願い、先祖のお墓参りや小高い丘にピクニックに行くのが習わしとなっています。韓国では儒教の精神が深く根付いていて、日頃から家族や高齢者を敬うことが常識とされていて、10月2日を老人の日として、10月を敬老月と呼んでいて、ますこのように外国にも敬老の日と同じような祝日があり、感謝の気持ちをことばや形にしてお祝いをする習慣があります。